地震災害で取り残された時のSOS
私は映像制作や情報発信の仕事をしていますが、東日本大震災では思いもよらないことがありました。南相馬市では、放射能への対応で混乱をしましたが、特定エリアが「屋内退避」命令を受けて、直接的な被害とは別に生死の危機にさらされました。食料や燃料が外から供給されず、マスコミ関係者が退避してしまったこともあって、市中の窮状が外へ伝わらないという事態に陥ったのです。
その危機的状況のなかで、桜井勝延市長がとった手段は、YouTubeを使ったセルフキャストでした。英語の字幕をつけることで、海外の人々そしてメディアが注目しました。
2011年3月24日に公開された動画 桜井勝延市長のメッセージに海外が注目した
もちろん情報発信をする手段があるのか、それを使えるのかどうかにも左右されますが、南相馬市の教訓は、情報をいかに伝え受けるのか、それが命の確保や早い復旧につながると思います。